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- 【わこうデイサービス】食事の介助とは…
ケアサポートわこうデイサービスです♪
今回は食事介助についてご紹介させていただきます。
…先月に食事について大まかにご説明いたしましたが全て説明すると長くなってしまう為、
複数回に分けていくことにしました。
まずは介助について説明するにあたって、食事の目的についてお話させて頂きます。
食事は私たちが生活するにあたって必要なエネルギーや栄養を摂る為の行動です。
私たちにとっては当たり前のことであり、食事そのものも楽しみとしている側面もあります。
ですが年齢を重ねるにつれて、腕の力が足りず箸を持ち辛くなってしまったり、視力の低下により食事が手前部分しか見えなくなったりと食事を自力で摂取することが難しくなってきます。
食事介助とは食事の自力摂取が難しい方たち向けの支援となります。
介助と一言で言ってもご本人様の状況によっていくつかアプローチが異なる対応があります。それを知る為に食事を召し上がる人の体の流れを先に申し上げておきます。
順番に
①食べ物を認識して口に入れる(先行期といいます)
②食べ物を咀嚼して砕く(準備期)
③咀嚼して砕いた食べ物を喉に送る(口腔期)
④食べ物を食道に送り込む(咽頭期)
⑤食べ物を食道から胃に運ぶ(食道期)
に分かれます。
まず①食べ物を認識する部分ですが、こちらで支援が必要な方は例えば視力の低下
によって奥側の食器が見えない場合や認知機能の低下によって食事の時間や場合に
よっては食事そのものを認識できない場合があります。
その場合は視力の低下に対する支援はどこまで見えるかを把握した上で、見える範囲に
食事をご用意する又は認知機能に問題が無い場合は時計に例えて「4時の方角に味噌汁が
ありますよ。」や「10時の方向ににものがありますよ。」と伝えるのも有効な場合があります。
認知機能の低下に対する支援はいくつか手段があり、一度ご飯が出来たことを伝える、食事の匂いやお箸を持って頂くことやそのお客様の好物を用意する等が挙げられます。
ただ人によってはどうしてもわからずお怒りになる場合もございます。その際は食事の時間を
少しずらして再チャレンジしたり後日ケアマネージャーの方に相談するのも手かと思います。
その場で解決できなくても情報を利用している介護サービスから集めたりと普段からいる
ご家族とは違う視点を見せて下さるかと思います。
もちろんわこうデイサービスも協力を惜しんだりはいたしません!
次に②と③食べ物の咀嚼と喉に送る部分です。こちらで支援が必要になってくる方は
食べたくてもむせてしまったり、歯が抜けてしまい食事を砕くことが出来ない方になります。
食べたくてもむせてしまう方にもいろいろな要因が考えられます。
例えば唾液が出ず、口が乾いてしまいご飯がくっついてしまったり、急いで召し上がった勢い
で噛み切れずにのみ込みに無理が生じてしまったり等が挙げられます。その場合は口の
体操を試みたり、食事を召し上がる前にお茶を提供したり、場合によっては市販のとろみ剤
を使用するのも有効な場合があります。
歯がない場合はやれることは限られてしまいますが、あらかじめ食事を砕くことや歯科医師に
相談して入れ歯を用意する手もあります。可能な限り、やれることが多い方がご本人様の
認識や口内の能力の維持にもなるので形はあるといいとは思います(そこはどうしても
ご本人様に残っている力と相談ですので難しいところですが…)
駆け足になってしまいましたが、デイサービスで行っている範囲の支援でした!
お客様毎に前提条件は変わるので要介護度が重い方はもっと考えることがありますが、
支援も複雑になってしまうので他のケアもやったうえでご紹介できればと思います。
長くなって申し訳ございません。
次回の更新をお楽しみに!
ケアサポートわこう デイサービス
和光市下新倉2-38-12
TEL:048-465-1765